Brothers Farm Takahashi
ブラザーズファーム高橋 北海道 十勝

スタッフ紹介

Staff introduction

写真/女性スタッフ:川崎さんと牛の写真

食のルーツを知りたくて、十勝へ。
川崎 日々希 | 2026年4月入社

いつか、自分のお店を持ちたい。そのためにも、食のルーツを知りたい——そんな思いを胸に、彼女は北海道へ向かった。福井県出身の彼女は、半導体メーカー、ホテルのレストランと働くなかで、食への探究心をずっと温め続けていた。新得のホテルレストランで働いていたとき、酪農の仕事に興味があると話した彼女に、職場の方が鹿追町のピュアモルト農業研修を紹介してくれた。役場が運営しているので安心、サポートも手厚い、知り合いもいる。そう信じて飛び込んだ研修生活は約1年。気づけば彼女は、研修先であるブラザーズファーム高橋へそのまま就職していた。

写真/女性スタッフ:川崎さんと仔牛の写真

「この人たちと一緒に働きたい」と思った。

研修を終えてブラザーズファーム高橋への就職を決めた理由を、川崎さんはこう語る。「まず第一が、すごい人が良かった。高橋家のご家族もそうだし、従業員の方も皆さん気さくで優しくて、この人たちと一緒にこれからも働きたいなって思ったのが一番でした」。もう一つは、プライベートを応援してくれる職場文化があること。飲食店でアルバイトをしたいと話せば一緒に店を探してくれる。絵を描くこと、雑貨作り、ワークショップ、イベント出展——好きなことを「やりたい」と言えば、応援してくれる仲間がいる。

十勝の空気が、毎日綺麗だと感じる

仕事の魅力を聞くと、川崎さんは景色の話をした。「朝、牛舎の扉をパッと開けた時に朝日が差し込んでるとか、搾乳中に、あ、なんか明るくなってきたなとか。夕方もしかり、夕日落ちてきたなとか。通勤中の景色が綺麗だなとか。そういう全部が綺麗だなって思える瞬間があって、この中で暮らせてるのが幸せだなって思ったりします」。牛舎の中で手を動かしながら、外の世界が少しずつ明るくなっていくのを感じる。夕方には夕方の色がある。通勤の道にも、季節ごとに違う表情がある。日常の中でふと顔を上げたときの景色が、いつも綺麗だと感じる。十勝という土地が見せてくれる、毎日ほんの少しずつ違う光と空気が、彼女の暮らしに深く馴染んでいる。

写真/女性スタッフ:川崎さんと猫の写真

牛だけじゃない、犬と猫も一緒に

牛舎には犬と何匹かの猫も暮らしている。「最近、猫たちのあいだで餌箱の中で寝るのがブームで、藁が潰れてるなと思って覗くと、たいてい猫が丸まってるんです」。子牛用の小屋(カーフハッチ)をすっかり自分のベッドにしている子もいる。「朝帰る時に寝ていた猫が、夕方出勤してもまだ入ってましたよ。なんて態度の猫なんだと思って」。屋根裏の隙間や、ボロボロになった綿の中に潜り込む子もいる。牛と犬と猫と、人間と。それぞれのリズムで動く存在たちが共存する空間が、川崎さんの仕事場だ。

最終的な目標は、自分のお店を持つこと

川崎さんには明確な夢がある。「一番最終的な目標は、自分のお店、飲食店を持つことです」。そこに向かうため、今は二つの土台を築いているところだ。一つは、牧場で食のルーツを学ぶこと。「働いてる牧場は乳牛も肉牛もやってるので、まずはその二つのルーツとか流通について詳しく知っていく」。もう一つは、飲食店でのアルバイトを続けながら実務を積み、調理師免許を取ること。さらにゆくゆくは、乳加工の知識も深めていきたいという。酪農を生活の土台に据えながら、夢へと一歩ずつ向かっている。

写真/女性スタッフ:川崎さんと猫の写真

心が、ずっと落ち着いている

「他の仕事をしてた時よりも、怒ったりイライラしたり悲しいとか、そういうのがなくなったかなって」。十勝に来てから、心の状態が大きく変わったと川崎さんは言う。給与や休日は本州で働いていた頃より減った。それでも、ここでの暮らしに迷いはない。地域の人たちも温かい。「自分の子供とか妹みたいに接してくれる。家族が離れているので、こっちにも家族がいるみたいな安心感がずっとあります」。挑戦する場所であり、安らげる場所でもある。川崎さんにとって、十勝はそんな土地になった。

これから挑戦したい人へ

最後に、酪農や移住に興味がある人へのメッセージを聞いた。「新しいことに何かチャレンジしてみたい人にはうってつけかなって思います」。座右の銘を聞くと、川崎さんはきっぱりとこう答えた。「『なんとかなるし、なんとかする』って自分で思ってれば大丈夫です」。福井から十勝へ、レストランから酪農へ、そして将来は自分のお店へ。一歩ずつ夢に向かって歩く彼女の言葉には、揺らぎがなかった。

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